初めての買い物

  • 2012.10.17 Wednesday
  • 00:39
「ひとりでマツムラで買い物をしたい」


1968年の正月(当時5才)に母親に直訴した。

許可の即答はなかったが、その夜親父から許可が下りた。

「500円まで」の制限と「買ったものは大事にしろ」と忠告も添えられた。


1966年から1967年の怪獣ブームでは親に付き添われての買い物。

所詮は単独での買い物ではない。

その頃、単独で駄菓子屋へこっそり行くといったスリルを覚えてしまい、

敷居の高いおもちゃ屋で買い物をしたいとの欲望が抑えられなくなった。


実際おもちゃは高級品であった。

近所の「中華料理八重」で出前を取った時、

お袋のかたやきそばと俺のラーメンで200円だった。

ラーメンは80円でかたやきそばは120円だった。

たぬきそばは60円、親父のハイライトは70円だった。

マルサン怪獣ソフビは350円。

4人家族で蕎麦屋やラーメン屋に行ける金額だ。


翌日、500円札をがま口に入れ、自宅からひとりで出かけた。

目的の「おもちゃのマツムラ」に入店し2階へ直行した。

とりあえず2階踊り場のマルサン電動怪獣プラモを眺めた。

以前買ってもらった「地底怪獣バラゴン」は姿を消していたが、

「ウルトラマン」が置いてあったのを覚えている。

少し欲しいと思ったが、バラゴンが動かなかったのと、

500円では買えないので諦めた。


この頃すでにソフビ怪獣の興味は薄れていた。

プラモデルやボードゲームなどに興味があった。

ゲームコーナーはエポック社や任天堂のゲームで賑わっていた。

そのほとんどが800円から1000円だったので、諦めるしかなかった。

その時、ガラスケースに「バンカース」を発見した。

外箱が無いスタンダード版が250円。

グレーの長方形の箱に収まったデラックス版が500円。

紙幣を使うゲームなので実に魅力的だった。

どちらも予算内であった。

大いに迷っていると店員が説明をしてくれた。

内容はどっちも同じとのこと。

迷わずスタンダードを購入した。

500円札を渡し、250円のつり銭を受け取った。

俺の生涯で初めて受け取ったつり銭だと思う。


帰り道の高揚感は今でもはっきり覚えている。

家に帰って開封してあわてた。

全く遊び方が理解できないのである。

親父に相談したが、これはまだ無理だと言われてしまった。

しばらく封印することになった。

単独での買い物は、「ウルトラハンド」「ウルトラスコープ」

「ミラクルトランプ」と続き、年齢に合ったものになった。


弟はマツムラで「モナコルーレット」を買ったのが最初だろう。

階段を上ってすぐの所に置いてあった。

240円の廉価版と400円のデラックス版で迷ったていたが

真四角の箱に入った「廉価版」を推奨した。

「中は一緒だよ」

学習能力があった俺は、店員の受け売りをした。



初めて買った思い出の「バンカース」は45年経った今でも

今は無き親父の言いつけを守り、大切に保管している。

これだけは誰がなんと言っても捨てられ無かったのである。









小学6年の時に買ったリヒトのグルービーケースで保管。

自作の1000弗札が笑える。
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