小さな親切 痴漢編
- 2009.08.31 Monday
- 19:43
俺が30歳位の時だと思う。
小田原のゴルフ場へ行く為、小田急線で向かっている時のこと。
朝の7時前後だった。
新宿から急行に乗り込んだ。
下りとは言え、そこそこ混んでいた。
学生がたくさん乗っていた。
成城あたりで俺の近くにいた女子高生がもぞもぞと動いている。
明らかに怪訝な顔であった。
少しの隙間から、
見知らぬ手が彼女のスカートの中に侵入しているのが見えた。
その手は見た目20代中頃の私服の男だった。
彼女は声を出さぬまま、侵入を阻止しようと非力ながら抵抗していた。
俺はすぐさま男の腕を掴んで、(全く躊躇無し)
ドア付近まで押し込み、無言でボディーブローを2発お見舞いした。
男の背中がドアに当り、大きな音が出てしまった。
異変をまわりに感じ取られたようだ。
男は苦悶の表情でうつむいたまま。
好都合なことにすぐに次の停車駅に着いた。
俺は男に「ここで降りろ」と小声で伝えた。
男は無言でドア側に向きを変えた。
ドアが開いた。
ホームは乗客が左右に分かれ、降車客の道を作っていた。
モーゼの十戒での紅海が割れる様に酷似していた。
俺はその男の頚椎に重いパンチを叩き込んで放り出した。
つんのめってホームで転ぶ男。
俺の仕事はこれで終了と決めていた。
ゴルフがあるので降りる訳にはいかない。
正味1分の出来事だった。
さて、この光景を見た周囲の様子がおかしい。
乗車ドアを急いで変える人がいた。
うつむきながら端から静かに乗る人もいた。
相変わらずの混雑だが、なぜか俺の周りが妙にゆったりしている。
振り返ると女の子がいない。
降りてないのにいない。
いるのは 触らぬ神に祟り無し を決め込んだ伏目がちの乗客だけ。
どこへ行ったんだ。
礼を言って欲しくてとった行動ではないが、
この状況では一言欲しいぞ。
これでは完全に俺が弱者にただ暴力を振るっただけと思われてしまう。
ていうか、もう完全に思われているではないか。
ゆったりとした状況で考えた。
余計なことだったのか。
右手の小指が痛い。
クラブは握れるかな。
ボディーブローを食らったかのように胃がちくちくした。
小田原のゴルフ場へ行く為、小田急線で向かっている時のこと。
朝の7時前後だった。
新宿から急行に乗り込んだ。
下りとは言え、そこそこ混んでいた。
学生がたくさん乗っていた。
成城あたりで俺の近くにいた女子高生がもぞもぞと動いている。
明らかに怪訝な顔であった。
少しの隙間から、
見知らぬ手が彼女のスカートの中に侵入しているのが見えた。
その手は見た目20代中頃の私服の男だった。
彼女は声を出さぬまま、侵入を阻止しようと非力ながら抵抗していた。
俺はすぐさま男の腕を掴んで、(全く躊躇無し)
ドア付近まで押し込み、無言でボディーブローを2発お見舞いした。
男の背中がドアに当り、大きな音が出てしまった。
異変をまわりに感じ取られたようだ。
男は苦悶の表情でうつむいたまま。
好都合なことにすぐに次の停車駅に着いた。
俺は男に「ここで降りろ」と小声で伝えた。
男は無言でドア側に向きを変えた。
ドアが開いた。
ホームは乗客が左右に分かれ、降車客の道を作っていた。
モーゼの十戒での紅海が割れる様に酷似していた。
俺はその男の頚椎に重いパンチを叩き込んで放り出した。
つんのめってホームで転ぶ男。
俺の仕事はこれで終了と決めていた。
ゴルフがあるので降りる訳にはいかない。
正味1分の出来事だった。
さて、この光景を見た周囲の様子がおかしい。
乗車ドアを急いで変える人がいた。
うつむきながら端から静かに乗る人もいた。
相変わらずの混雑だが、なぜか俺の周りが妙にゆったりしている。
振り返ると女の子がいない。
降りてないのにいない。
いるのは 触らぬ神に祟り無し を決め込んだ伏目がちの乗客だけ。
どこへ行ったんだ。
礼を言って欲しくてとった行動ではないが、
この状況では一言欲しいぞ。
これでは完全に俺が弱者にただ暴力を振るっただけと思われてしまう。
ていうか、もう完全に思われているではないか。
ゆったりとした状況で考えた。
余計なことだったのか。
右手の小指が痛い。
クラブは握れるかな。
ボディーブローを食らったかのように胃がちくちくした。